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自動車
まだ自動車を運転していると言うと、知らない人は吃驚するが、私としては日常生活の一 コマなので普通のことなのである。引っ越してきて少し落ち着いた頃、三十九歳で運転免 許を取得した。それ以来、夫と交替で運転しながら、毎月のように黒姫の山小屋に出掛け た。関越がまだ完成しておらず、延々と一般道を走ったので時間がかかったが、それなり に楽しく、途中で名産物を買いながら走ったものである。娘が結婚して仙台に転勤になっ たとき、荷物を届けてから車で訪ねたことがあった。そのときは東北道が仙台の先まで開 通したばかりで、快調に走って一般道に下り、あちこち走るうちに道がわからなくなり、折り よく通りかかった県警の車に道を尋ねたところ、先導てくれたのである。私たちの到着を待 っていた娘の驚いた顔が今も思い出す。こんな長距離のドライブも、夫が亡くなってからは 近くを走るのみになってしまったが、今でも生け花の材料を買いに行ったり、市役所に行く など車を利用している。二年半前に自転車で走っているときに、突然自転車の男子に割り 込まれ接触転倒、肩の付け根を骨折したが、四十五日間の入院の後リハビリに通いなが ら、痛みをこらえて運転を続けた。つい最近のこと、高齢者運転免許試験に合格して免許 書を更新したが、自動車学校の職員が「また三年後受けに来てください」といってくれた。 私は特別に車が好きというわけでもないが、免許書を持っていていろいろな場面に役立っ た。健康でぼけないで、本当にまたこの次も受験したいものである。
和紙折り紙
我が家の玄関や部屋のあちこちに私の折った和紙の折り紙作品がかざってある。和紙美 術折り紙教室を主催する菩提寺悦郎氏が出張教授していただいた。月に一回でもう十年 近くも続いていた。和紙は厚くて折るのも力が要る上に、小物を作ることが多い。特に人物 になると難しくて、手足の動きを出すのに若心した。先生の説明を聞きながら描いてくださ った図面をもとに毎回三時間余り夢中で折って一枚の作品を仕上げたものだった。多忙 のため教室に通えなくなり、買いあつめた美しい和紙がそのまま箱に入れてある。私の折 り紙作品も沢山たまっているので、時折季節に合わせて掛け替えている
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